このような分かり難く不便な場所に、不安な中初めて尋ねてくださるお客様、足繁く通って下さる常連様。。本当に有難く、嬉しい。
そうして、お客様と町の家族に支えられ、5年目を迎えられるその事に、本当に奇跡のような、宿命のような深い感動を日々受け取らせて頂いている。。。

お客様より頂いた手作りのしめ飾り。古代米の稲穂がたわわに、橙の代わりのゆず(香橙)、紅白南天に、それぞれ豊穣と、花言葉の”健康美”、いかなる難をも転ずる(なんてん)が込められ、和とモダンさが上手に合わさった素敵な飾り。おかげさまで良いお正月を迎えられた。
ありがとうございます。
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お客様各位
今年もこの場所で、廻る自然と人の繋がりを一つ一つ大事にしながら、訪れる方の力になれるようなカフェを目指します。どうぞまたこの町に「還ってきて」下さい。いつでもお待ちしております。
神音カフェ 店主1月13日現在の町内の道の様子。

市の管理に因る神音へ通じる道路は、頻繁には除雪されていないものの、ある程度溶けています。ただし、気温によっては凍結していますし、側溝が雪に埋もれていて見えない為脱輪の恐れはあります。
ご来店ご予定のお客様はくれぐれもお気をつけになり、ゆっくりお越しくださいますようお願い申し上げます。
なお、お電話いただけましたら、その都度道の状況をお伝えします。(平野部でぼちぼちでも、山間地は酷かったりもします)
『いのちからがら』お越しいただきますと、暖かいストーブの前を「貸切」にできますよ!?
ご来店心よりお待ちしております。
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平野部ではほとんど消えてしまった雪も、山間地の日陰や屋根雪、吹き溜まりにはどんどんと雪が積み重なってゆく。。
カフェ周りは集落の道路に面している為、雪を捨てる場所が無い。駐車スペースに次々流れ出す屋根雪を手作業でせっせと高く積み上げ、平面を確保。4年もやっていれば雪捌きも手馴れてくる。
とはいえ、雪が降るたびにカフェの入り口を「発掘」しないとお店があけられないのはつらい。。
そんな訳で、この冬には今まで作ったことの無かった雪避けを入り口前に設置。
裏手の屋根かに「つらなるつらら」雪間の青空に綺麗に反射して吸い込まれるような美しさ。
子供達の手の届かないところだから、折り取られること無く見事に整列。

薪のストーブは力強く、家中を、そこへ休む人を、人の間を暖める。
薪一本一本に感謝を込めながら、くべるその時の香りの気持ちの良い事。
時には香木のようなかぐわしい香りを立てる木も混ざっている。
けっして「煙い」「燻り臭い」ということは無く、その香りはまるで体を清めるかのよう。
時々空に飛ぶ灰も、掃除を思えば嫌なものだけど、掃除の機会を与えてくれる事は良いことではないのか。

さて、真夏に「熱帯夜なんて一日もなかった」この菅池町、厳冬のさなか、店内スペース、住居スペース、すこしづつ進めた『隙間ふさぎ』と断熱。それが功を奏しているのか、はたまた、山暮らしに体がなれ、重ね着が上手になったのか?定かではないが、冷えて冷えて辛いということが無くなってきた。
灯油の消費も多いし、薪はガンガン贅沢にくべているし、エネルギーを使いすぎているなぁ、、とは反省しつつ、この快適さからはなかなか逃げられない。。せめて電気や水の消費を気遣いながら、燃料エネルギー使用を最小限に、効果を最大限に生かせるような、物理的に寒さを防ぐ空間作りをもっと工夫したい。
個人的には、現代工法の機密性の高い空間は確かに「寒い」「暑い」は緩和されるものの、長時間居ると体が「ボケ」てしまって、長期的には抵抗力の低下や運動の低下を招き生きる力が弱まるような「快適さの不自然」を感じる。
雪掻きや薪割りのせいだけではないと思うが、本当に風邪を引かなくなった。
お恥ずかしながら、食生活は乱れまくっているし、運動らしい運動もしていないけれど、抵抗力が上がっている気がする。。あ、でも子供達のリズムを意識しているので、勤め人をしていた昔若かりし頃、子供が一人だった頃は睡眠が乱れてたのに、睡眠の安定感は割りと高い気がする。
ちょっと辛い事はあっても、酷くなる前にリカバー出来る。
これは加齢による経験則なのかも知れないが、自分で自分の体をいたわる事が出来るのは良い事だろう。
子供がわらわらとい居る環境。
生活もなかなか大変だけど、
それを乗り越えられるように人間の体は出来ている。
リズムに逆らえば、全てにおいて負に飲まれる。
自然に生きることは、長期的な視点に立って、自分という『道具』を如何に上手に使いこなすかということを理解し、行動することから生まれるのではなかろうか。
昔の言葉に「分をわきまえよ」というものがあるが、
自分を知らないで、迷走する人は多い。
自分を知らない人を、自分を知らない人が左右する。そんな世の中。
こういう古く封建的な町は、知らないでは済まされない。
知るように、導く力があふれている。
僕はこの土地にへばりついて、子供達に恵まれて、ようやく自分の力の幅というものを知り始めたのかもしれない。