2010年07月05日

ちいさなせかい

菜園 024.jpg

きゅうりにズッキーニ、カボチャにトマト、ナス、ピーマン、、
マルハナバチにミツバチ、花アブの仲間、、てんとう虫、スズメバチに他の幼虫に寄生卵を生みつける蜂たち、カミキリ虫に、ウリバエ、紋白蝶に、蛇の目蝶、カメムシにバッタ、蛾の仲間たち、クワガタ虫に、ごみ虫の仲間、ガガンボにカ、小バエにブユ、しらみに団子虫にゲジ、ムカデ。。さまざまな蜘蛛たち。
いずれもが目に見えない小さな営みの連鎖にあり、
無駄なものは一つも無い。

土を起こし種を蒔き作物を植え付ける人間にとっては、大事な作物を荒らす「害虫」だって「雑草」という呼び方と同様に人間の都合だけで勝手に区別(差別)しているだけである。



子供たちと雨上がりの農道を、獣道のような柳田のあぜ道を歩く。
それは農地と山の境界線でもあり、人為的なものと自然との境界でもある。
もちろんハッキリした線は見えず、自然がぐいぐいとあちこちに入り込んできているが、それを食い止めて人が耕作している様子に素晴らしいコントラストがある。
「共存」の現象である。


以前田んぼから、レンコン田になり、そのあと畑にしようかと溝きりしてある箇所がある。レンコンはお米とは違い養分の高い土(泥)を好む上に、年中水が入っている。
その端っこにまだ水が抜けないぬかるみがあり、繁殖した藻と底の泥、水生植物によってちいさな「沼」になっている。
そこは用水の流れ道でもあり、山から養分を含んだ水が流れ込み、出て行っている。

網をひとすくい。
かえるも数種類、そしてサンショウウオ。
田んぼの近くのせせらぎには沢蟹や朽ちた流木や葉っぱの堆積物に潜む豊年エビ。夜にはちらほらと瞬くヒメホタルたち。

生物の多様性の中でも、昆虫の多様性が出来上がり深まるのにはとても長い年月がかかるという。
「植生遷移」という言葉と同じく「生物層の遷移」もとてもデリケートで年月を要するものなのだ。

えらそうに言う割りに知ったかぶりで、詳しくないのが恥ずかしいけれど、ここに、そのいきものの環の中に自分たちもいる。それを感じられる事が素晴らしく誇らしい。

、、害虫はつまんでは殺してしまう。。
心は痛むし、際限もなく、考え出すと泥沼にはまる様な悩ましい問題でもある。
が、百姓が許される殺生の範囲を識り、グロテスクでも、残酷でもない「あっさりした駆除」を心がけている。
その昔、それが出来ず野菜の足元に放り投げたおおきな青虫が、程なく同じ野菜に登り葉を食べることを再開するのを見た。
すべてがそうでは無いはずだが、一時の偽善の心から、殺生からの回避から、結局その生物のいのちを只乱し、そんな意思は無くとも、猫やシャチが食べる必要のない小動物をいたぶるが如き、「智慧による残酷性」を帯びるのではないか?
そう思い、一思いにつぶしてしまうようになった。
気持ち悪いという考えも、その死骸をありがたそうに運ぶアリ達の様子や、朽ちて土に埋もれ、土に還る様子を見ていると、程よく流れて消えていった。

其の悩みと収穫への欲望、いずれにせよ、何かが大量発生するような事は無いので、野菜が収穫出来ないことは無い。

無神経で無慈悲なのだろうと思う。
けれども、一網打尽にクスリを蒔いたり、消毒をするようなことはしまい。

それは、自分が必要とするこの慎ましくもお粗末な畑の範囲だけ、偉大なる生態系を邪魔してはいけないと考えるから。
そして、出荷したり、資金回収が主目的ではない「自給の場」だから。
ここに生かしてもらえるのは自分のコーヒーの技術と僅かな耕地活用と、この町の自然と人々の営みが合致しているから。
そのために発生する無限のような「野良の営み(草刈や害虫駆除)」は時給計算出来ない、するつもりも、必要も無い事。

なぜならば、人間が勝手に作った経済とは別次元の労働と無限の対価を頂いているから。
言葉では伝わらない「現実の息を呑むような美しさ」が。



今年も当然無農薬だが、特に夏に負けてしまう果菜類には緩効性で有機質養分を含む化成肥料を少し補っている。
しかし、それもカットして、ポリマルチを敷いて地温向上を図って堆肥を段階的に施しながら7年目のズッキーニに挑戦している。

今の所順調。寒春の悪影響は収穫期が一週間程遅れた位か。
長雨も無く木の痛みも無い。
心配で早く堀りあげたジャガイモは、品種によってはまだ小さかったけど、畑にもう少し残しておいた。

余裕を持って農作業をできるのはいい事だけど、
外出も、ごろごろうだうだしてる時間もほとんど無い。
「農」が中心にある生活とはこういうものなんだろうけど、
家族にはなんだか申し訳ない。。

少しづつ出来るようになってはいる。
町の人の助けを殆ど得なくても、一年の野菜を作ることを。
後数年かけて、お米も一から十まで出来るように。
そして、それらをスマートにこなし、時間を作れるように、がんばりたい。


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『夏野菜のカレー(カルダモンチキンベース)』を始めました。
なす、ズッキーニを中心に8月までは続けられると思います。
仕込みは毎日ではありませんので、「是非に」と言っていただけるお客様はお電話ください。

あ、それから、茂久葉農場さんのゴーダチーズをつかった
『トマトチーズサンド』も不定期ですが暫くご用意できる日があります。

あ、あ!コーヒーには『アイスコーヒー』に加えてアイスの『カフェラッテ』『カフェカプチーノ』も作ってマス。

ご来店心よりお待ちしております!!!

店主 

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posted by 農夫見習いパパ at 01:17| Comment(0) | メニュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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