2010年07月30日

iced coffee

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欧米諸国ではアイスコーヒーはあまりメニューに無い。
日本独自というわけでもないが、食文化として「コーヒーはホットで楽しむ」という概念が優勢なんだと思う。
ホットコーヒーと比べたとき、アイスコーヒーの欠点をあえてあげるとすれば香りたつ『アロマの不在』だろう。(その代わり口に含んで飲み込そのときに閉じ込められた香りがフレーバーとして、後味として響くのだが、、)
香りによるリラクゼーションや覚醒は重層的で、複合的であったほうが満足感が深いし、それはコーヒーを挽き、点てる時に広がる香りの魅力でもある。
アイスコーヒーは「エネルギーを使い冷して香りを閉じ込めた」文明のなせる発展系の加工(一手間)コーヒーなのだ。

「冷たい飲み物」はそもそも『氷が無ければ出来ない』のだが、これほどまで国内にあまねく冷凍設備が行き渡った、高度経済成長の日本が手にした「快適」は電気=石油の大量消費チームの仲間入りを果たした事に拠り、それを享受し続ける『永続の幻想』に沸いた事が最大の原因のような気もする。

魔法のような飲み物、魔法のようなサービス。


さて、理屈はどうあれ、夏はアイスコーヒーが美味しい。
特に湿度が高い程に、そのきりっと引き締まったフレーバーとのど越し、、
尿や発汗により体内からナトリウムを排出する際に失われるカリウムを程よく補給してくれ、砂糖を使わずとも多少体温を下げてくれる。
「体が求める味」という理屈じゃない真実は強い。

とのたまいながら、結局夏でもホットを飲みまくる僕。


水出しのコーヒーの魅力もまた深いものがあるが、お湯と重力で浸透抽出する「ドリップ」の奥行きは愉しい。アナログなんだろうな。


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白いズッキーニは「カスタードホワイト」という品種。ピクルス用のキュウリと並んで大変使い勝手がよく、美味しい。マイクロミニトマトは綺麗。宝石のように。小さいくせに味はなつかしのトマトを思わせる酸味と香り。
固めの皮に好みが分かれるか。

グリーンカーテンは今年もなんとか屋根を上ろうとつるを伸ばし続ける。
千成ひょうたんはちゃんと受粉させないと千成しない。。。葉っぱは涼しげだし、雰囲気がいいのに未だ一株にひとつか二つ。植木鉢も小さかったけど、堆肥がいい仕事をしてくれているみたい。
posted by 農夫見習いパパ at 14:22| Comment(2) | メニュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月14日

地域再生の行動3周年

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移住者である僕に、あらゆる繋がりから外れてしまったような僕に、
この場所はコミュニティのあり方、人と自然の接点を気づかせて学ばせてくれて、そして生産の喜びを与えてくれた。

汲めども尽きることの無い魅力はもちろん自然のなせる業が中心だけれども、
この土地に代々暮らしてきた先祖たちの、土と水と空とのかかわりの蓄積こそが深い恵みをもたらしてくれているのだ。そこに人間の奥行きがある。


とはいえ時代の変化とともに流出して分散してしまったこの人と経済の繋がりがじわじわと消滅への道をたどっている、、


この土地に留めて、いや、取り戻して、なんとかこの魅力を守り伝えたい。
「神子の里」の創業はそんな地域の思いを表した、高齢化して疲弊した地域の「精一杯」の取り組みだった。
その事業も3周年。
当時の立ち上げは、神音カフェの開業と平行して同時進行だった為、多忙を極め、体調も大きく崩して、事故まで起こしてしまった。。。

開業しばらくは及ばずながら店長の職も任せていただいていたのだけど、如何せん、体はひとつ。
ここで無理をしては自分も続かないし、地域事業としての「人材育成」や「意識改革」の為の構造作りが急務であると意識し始め、今は取締役として組織作り、サービス内容の検討や農業法人としての基礎作りに取り掛かり始めた。

何故特に報酬も無い仕事をするのか?と、時々問われる。

けれど、僕のカフェの経営の本質はここにあって、「地域が生きて、そこに必要とされないかぎり商売は続かない」との思いが強いから。

開業準備中の10年の間、何度もカフェのブームや雑貨店のブーム、パンのブーム等を傍目にしながら、人気で継続発展する店もあるものの、多くのお店が廃業されたり、業態変更したりしていった。。
「何故続いていかないのか?」をいつも考えていた。


ここへきて、この3年の間、本当に多くのお客様にお越しいただき、そして共感していただいた。
「お金儲け」ははっきりと苦手だ。だけど、続くためには必要な投資というのも重々承知している。神子の里は精一杯だったけれどとても小さな、小さすぎるスタートだった。
だけど、それが自分たちの『身の丈』を常に教えてくれる。
神音カフェも同じく。

少しづつだけれど、土と一緒に歩む一歩一歩を。
時に無理をしてでも、長く繋がる取り組みを、町、コミュニティの本当の息吹を。

カフェがその一角で憩いと新しい夢への原動力を生み出す場になってくれれば嬉しい。
そう在れるようがんばっていきたい。

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お知らせ

菅池町への移住の同士、made in nature の屋後さんは自然の力に魅せられて、その恵みを受け取りお客様にまっすぐ届ける人です。
http://ameblo.jp/madeinnature/

少しだけですが、メインの販売箇所となる「神子の里」の品揃えには及びませんが、同じ町内産のまさに「すぐそこの畑から届けられた野菜」を神音の野菜と一緒に販売します。
メニューの一部にも使っていますので、興味をもたれた方は是非お尋ね下さい。


今年はピクルス用のミニきゅうりや「カスタードホワイト」という滑らかで癖の無い使いやすい(作りやすい)ズッキーニも育てました。どちらも豊作でホクホクしています!
キュウリは取れたなりに、同じ菜園産のデイルなどのハーブを使って、ママがピクルスにしたものをカレーに添えてお出ししていますが、このまま豊作ならば少しお売りできるかもしれません。(すみません。。まだ未定です。。)
屋後さんの野菜のピクルスも食べたいので、リクエストしています♪

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posted by 農夫見習いパパ at 23:31| Comment(2) | 農産直売 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月07日

叙情性

店内のBGMはi-podでシャッフル。
常時7-800曲くらい入れてあるけれど、季節毎に少しづつ入れ替えたりしてる。
ジャンルは縦横無尽だけれども、それなりのテーマはある。

ひたすら主観的な選曲であるが、それは僕なりの「リリシズム溢れる」背景音楽。
音楽レヴューなどで、ジョンコルトレーンのjazzを『リリシズム溢れる』と評しているのを、感受性が豊かな青春時代に信じ込んでしまって(刷り込まれてしまって)いるので、僕にとっては、どんなジャンルで、どんなスタイルで、どんな編成の音楽だろうとも、その『叙情性』こそが最大の選曲ポイントであり、何千、何万回と聞き続ける中でその奥行きの深さに、其の度に何度も何度も酔いしれられるような、、
そんな音楽に惹かれてしようが無い。。

『叙情性』の定義はいろいろとあるだろうが、いわゆる「ロマンチック」で「哀愁漂う」「きわめて私的でありながら、外部への発信、表現を洗練した詩的な」もの。だろうか。内省的でありながら、広く多くの人の共感を呼ばずにはいられない普遍性。
それは古きよき『ダンディズム』『淑女の気品』にも通づるような、極限にて着飾らない芯からくる美しさ。信念と美学を備えつつ、世を憂いつつ、べたべたにならないドライな表現、、
憧れるなぁ、、、
そういえば、最近テレビのロードショーで宮崎駿監督の「紅の豚」が放映されてたけど、たまたま地中海繫がりのせいか、「ニューシネマパラダイス」を思い出すような『リリシズム』が描かれてる気がした。

世の中理屈では無いのだよ。

だが、信念無き幸せは虚しい。と。


http://itunes.apple.com/jp/album/african-suite/id310156065

最近はサッカーワールドカップ関連で、南アフリカのjazzピアニスト「アブドゥーラ イブラヒム(ダラーブランド)」がテレビでも紹介されていたが、この人のピアノに感じるのがまさに『リリシズム』
アパルトヘイトの黒い闇と、jazzというきわめて自由な音楽の狭間で、一つの音に込められる奥行きの深さはこの人ならではだと思う。
posted by 農夫見習いパパ at 23:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月05日

ちいさなせかい

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きゅうりにズッキーニ、カボチャにトマト、ナス、ピーマン、、
マルハナバチにミツバチ、花アブの仲間、、てんとう虫、スズメバチに他の幼虫に寄生卵を生みつける蜂たち、カミキリ虫に、ウリバエ、紋白蝶に、蛇の目蝶、カメムシにバッタ、蛾の仲間たち、クワガタ虫に、ごみ虫の仲間、ガガンボにカ、小バエにブユ、しらみに団子虫にゲジ、ムカデ。。さまざまな蜘蛛たち。
いずれもが目に見えない小さな営みの連鎖にあり、
無駄なものは一つも無い。

土を起こし種を蒔き作物を植え付ける人間にとっては、大事な作物を荒らす「害虫」だって「雑草」という呼び方と同様に人間の都合だけで勝手に区別(差別)しているだけである。



子供たちと雨上がりの農道を、獣道のような柳田のあぜ道を歩く。
それは農地と山の境界線でもあり、人為的なものと自然との境界でもある。
もちろんハッキリした線は見えず、自然がぐいぐいとあちこちに入り込んできているが、それを食い止めて人が耕作している様子に素晴らしいコントラストがある。
「共存」の現象である。


以前田んぼから、レンコン田になり、そのあと畑にしようかと溝きりしてある箇所がある。レンコンはお米とは違い養分の高い土(泥)を好む上に、年中水が入っている。
その端っこにまだ水が抜けないぬかるみがあり、繁殖した藻と底の泥、水生植物によってちいさな「沼」になっている。
そこは用水の流れ道でもあり、山から養分を含んだ水が流れ込み、出て行っている。

網をひとすくい。
かえるも数種類、そしてサンショウウオ。
田んぼの近くのせせらぎには沢蟹や朽ちた流木や葉っぱの堆積物に潜む豊年エビ。夜にはちらほらと瞬くヒメホタルたち。

生物の多様性の中でも、昆虫の多様性が出来上がり深まるのにはとても長い年月がかかるという。
「植生遷移」という言葉と同じく「生物層の遷移」もとてもデリケートで年月を要するものなのだ。

えらそうに言う割りに知ったかぶりで、詳しくないのが恥ずかしいけれど、ここに、そのいきものの環の中に自分たちもいる。それを感じられる事が素晴らしく誇らしい。

、、害虫はつまんでは殺してしまう。。
心は痛むし、際限もなく、考え出すと泥沼にはまる様な悩ましい問題でもある。
が、百姓が許される殺生の範囲を識り、グロテスクでも、残酷でもない「あっさりした駆除」を心がけている。
その昔、それが出来ず野菜の足元に放り投げたおおきな青虫が、程なく同じ野菜に登り葉を食べることを再開するのを見た。
すべてがそうでは無いはずだが、一時の偽善の心から、殺生からの回避から、結局その生物のいのちを只乱し、そんな意思は無くとも、猫やシャチが食べる必要のない小動物をいたぶるが如き、「智慧による残酷性」を帯びるのではないか?
そう思い、一思いにつぶしてしまうようになった。
気持ち悪いという考えも、その死骸をありがたそうに運ぶアリ達の様子や、朽ちて土に埋もれ、土に還る様子を見ていると、程よく流れて消えていった。

其の悩みと収穫への欲望、いずれにせよ、何かが大量発生するような事は無いので、野菜が収穫出来ないことは無い。

無神経で無慈悲なのだろうと思う。
けれども、一網打尽にクスリを蒔いたり、消毒をするようなことはしまい。

それは、自分が必要とするこの慎ましくもお粗末な畑の範囲だけ、偉大なる生態系を邪魔してはいけないと考えるから。
そして、出荷したり、資金回収が主目的ではない「自給の場」だから。
ここに生かしてもらえるのは自分のコーヒーの技術と僅かな耕地活用と、この町の自然と人々の営みが合致しているから。
そのために発生する無限のような「野良の営み(草刈や害虫駆除)」は時給計算出来ない、するつもりも、必要も無い事。

なぜならば、人間が勝手に作った経済とは別次元の労働と無限の対価を頂いているから。
言葉では伝わらない「現実の息を呑むような美しさ」が。



今年も当然無農薬だが、特に夏に負けてしまう果菜類には緩効性で有機質養分を含む化成肥料を少し補っている。
しかし、それもカットして、ポリマルチを敷いて地温向上を図って堆肥を段階的に施しながら7年目のズッキーニに挑戦している。

今の所順調。寒春の悪影響は収穫期が一週間程遅れた位か。
長雨も無く木の痛みも無い。
心配で早く堀りあげたジャガイモは、品種によってはまだ小さかったけど、畑にもう少し残しておいた。

余裕を持って農作業をできるのはいい事だけど、
外出も、ごろごろうだうだしてる時間もほとんど無い。
「農」が中心にある生活とはこういうものなんだろうけど、
家族にはなんだか申し訳ない。。

少しづつ出来るようになってはいる。
町の人の助けを殆ど得なくても、一年の野菜を作ることを。
後数年かけて、お米も一から十まで出来るように。
そして、それらをスマートにこなし、時間を作れるように、がんばりたい。


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『夏野菜のカレー(カルダモンチキンベース)』を始めました。
なす、ズッキーニを中心に8月までは続けられると思います。
仕込みは毎日ではありませんので、「是非に」と言っていただけるお客様はお電話ください。

あ、それから、茂久葉農場さんのゴーダチーズをつかった
『トマトチーズサンド』も不定期ですが暫くご用意できる日があります。

あ、あ!コーヒーには『アイスコーヒー』に加えてアイスの『カフェラッテ』『カフェカプチーノ』も作ってマス。

ご来店心よりお待ちしております!!!

店主 

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posted by 農夫見習いパパ at 01:17| Comment(0) | メニュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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