2007年02月21日

神音カフェの夜更け

大変ながらくお待たせいたしました、、、
ようやく神音カフェの姿がまとまりつつあり、この集落へのお披露目も終え、いよいよ本格的なオープンまで秒読みとなった。

さて、かいつまんでお話しすると、今まで通り羽咋市神子原地区の直売所(道の駅)に入る事は決まっているが、その施設のオープンまで(7月予定)すこし間があるので、『自宅を農家カフェに』というかねてからの夢に先に取り組む事になった。

入居した家は築70年以上の入母屋作りのいわゆる古民家。母屋となる部分の構造部材(柱や梁)は70年前に奥能登にあった屋敷を解体してこの地「菅池町」に建て直されたもの。母屋をぐるっと取り囲む小部屋が構造を強固なものにしている。と同時に、気密性はかぎりなく低いが、多くの空間(空気の層)を介して環境をコントロールする優れものだ。

部屋数は12。そのうち囲炉裏のある広間をメイン客室に、横の入り口に近い間をテーブル席に改装した。あとの部屋は住居スペースと、農家民宿としての展望から宿泊用客間とする予定。
外観はそのまま「農家」。看板がなければ他の家と区別はつかないだろう。入り口横の小部屋はコーヒーの焙煎室。厨房はオープンキッチンでちいさなオーブンから、わずかながらの焼き菓子とパンを製造する。

メニューはこのブログで以前に紹介したものも日によっては登場するが、基本的には「地のもの」
「時期のもの」
「大切に作れる量」
が基本。

羽咋市在住の方でさえ「どこ?」と聞かれる立地だが、国道から脇道に入る事5分程のそれほど不便な土地ではない。が、低い山に囲まれ国道を通る車の音も全く聞こえずただ、森のざわめきと風の音が満ちている。
携帯電話は各社『圏外』である。
携帯電話になれた生活から考えるとまったく不自由だが、逆に着信音を聞かないで済むことは「神音」を聴くにふさわしいともいえる。強制的だが、確実に静寂が約束される谷間の集落である。


『過疎が進む農村集落へ若い新規就農者(しかも子育て)世帯が入居!!!』
というニュース性と、商売にまるで不向きに思われる立地にみなさま興味津々のご様子で、羽咋市内ではちょっとした有名人になってしまった。。

けれど、基本の考えは譲れない。
いわゆる「脱サラ開業」のくくりだけれど、僕にしてみれば『家』を探して『繋がり』を探して慎ましく生きたいだけ。
僕の生活の潤いが地域の潤いにつながれば、、

そう想ってここへ入ったが、羽咋市でもっとも高齢化が進むこの地域の想いと繋がる部分が恐ろしい程多い。引き寄せられるようにして、ここへ来て、そしてこのとちの人々も全身で歓迎してくれる。

幸せをかみしめている。

そして、親に自立した姿を見せたい欲求と似た感覚で、この土地の親と祖先たちに僕の行く末を見守って頂きたい。
神棚を新しくあげ、神主さんに神様を降ろして頂いた。

すきま風もあるけれど、身震いしながらも気を据える。そんな襟をただしてくれる環境を僕は求めていた。
posted by 農夫見習いパパ at 17:51| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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